- Q. 法事に包む金額について
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A. ¥10,000~¥20,000程が相場ですが、ごく近いご身内の法事であれば¥30,000~¥50,000ほどのお包みでもよろしいかと思います。
ご家族でご出席の際は、先方も引出物やお食事の心配りがありますので、そのあたりを十分考慮されておつつみください。また、供花、お線香等のお供えも良いでしょう。
- Q. 弔電だけを打ちました。その後、香典返し(タオルセット)が送られてきました。
お香典は出していなかったのですが、これから送った方が良いでしょうか? A. 香典返しとは、「俗称」あって、葬儀の際にお世話になった全ての人に対する、ご遺族のささやかな”志(感謝)”を、形に表したものです。弔電に対してのお返しも、当然あるべきです。
ですから、「香典がなかったのに、香典返しを送った」のではなく、「ご丁重なるご弔慰を賜ったので、そのお返しをお送りした」、というご遺族のお気持ちを、素直に受け取るべきではないでしょうか。
あらためて、ご香典をお送りすることまでは必要ないかと思います。ただ、どうしてもお気持ちの整理がつかないようでしたら、初盆や1周忌などの法事の際に、ご仏前やお花をお供えされてもよいかと思います。
- Q. 四十九日まで(二七日から六七日)の祭壇に飾る花は具体的にどのようなものでしょうか?
一般の仏花といわれているものは、お店で買うと仏壇にお供えするような花ですし、お店の人に説明し作ってもらうとお葬式のようなアレンジメントで高額でした。
自分で選びたいのですが、タブーの花もあると聞きます。自分で選んで買えるよう是非具体的に教えてください。 -
A. ご自宅にお飾りしている祭壇(中陰壇といいます)用の生花は、1対(花瓶共)でご用意しています。
種類は、菊や鉄砲ゆり、カーネーションといったところです。
売値は、¥5,000~¥8,000ほどとなっております。どの様な祭壇で、どのようにお飾りするかによっても変わってきますが、これといった決まりはないようです。
昔は、派手めの色や「とげのある花」はいけない、などと言われていましたが、最近では、それを気にする方が少ないため、上記の花をメインに自由に組み立てております。センスで、お飾りしていただいてかまわないと思いますが、なんといっても、故人が好きだったお花(色)が一番です。
- Q. 受付を頼まれました。お香典をわたされたときは、なんと申し上げたらよいのでしょうか?
また、他に受付をする際の注意点はありますか? A. ご香典を渡されたときには、「恐れ入ります」「わざわざのご弔問、誠に恐れ入ります」などと弔問に対するお礼を述べます。
そして、差し出されたご香典を両手でしっかりと受け取り、(その際、「お預かりいたします・・・」といってもよい)「ご記帳を、お願いいたします」と、芳名帳への記帳を促します。住所や電話番号は正確に記入していただくようにお願いし、どのような関係の方なのかをそれとなく聞いておくと、後の整理のときにご遺族にたいへん喜ばれます。
記帳していただいたら、供養品を相手が受け取りやすいように、手元にそっとお渡しします。そして、「式場はあちらでございます。どうぞ、お進み下さい」「ご焼香お願いいたします」などと、式場のほうへ誘導するとよいでしょう。
福岡では、受付の場で香典袋を開けて、金額の整理まではしないケースがほとんどです。不明な点は、葬儀社の担当の方にアドバイスをもらってください。
大事なのは、受付係は「故人、ご葬家の代理である」という意識を強く持ち、丁寧な応対に徹することです。そうすることで、故人やご遺族の評価が高まるということを忘れてはならないでしょう。
- Q. 火葬場で骨上げの時どうして竹の箸と木の箸を使うのですか?はしわたしの意味は何でしょう?
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A. 遺族による拾骨(収骨)は日本独特の儀礼と言われています。拾骨は、昔は1人が箸を持った遺骨を順に次の人に渡していく形だったようですが、現在では2人で一組になって遺骨を拾います。
拾骨の際、竹の箸と木の箸を使うのは、地方によって違うようですが、箸をワザと揃えなくなったのは、
「お骨を拾うのは亡くなられた方のごく近い身内です。
その方にとって身内の死は驚きであり、大きな悲しみとなる出来事です。
そのため箸が揃っているかどうかも分からないくらい気が動転しているということを表しているのでしょう。(愛知葬祭 金森社長談)」
とのことです。「箸渡し」は「箸」と「橋」の音が共通なところから、故人をこの世からあの世へ、三途の川の渡しとしてあげる、という思いからきているといわれています。
皆で送ってあげようという気持ちの現れでしょう。
- Q. 密葬とはどのようにやるのでしょうか?葬儀屋さんにお願いできるのでしょうか?
その場合、費用は?とにかく、低費用でやりたいのですが、良い方法をお教え下さい。 A. 密葬とは、告別式(社会的なお別れ)を行なわずに近親者だけで葬式を営むことです。
本来は、後日に改めて本葬を執り行う場合のみに使われていた言葉ですが、最近では、「家族葬」と称することが多いようです。
対外的な接待(受付や会葬礼品、通夜ぶるまい、、あいさつなど)が、割愛されますが、普通のお葬式と違いがあるわけではございません。義理的会葬者を排除したい、親しいもののみで心を込めて故人を送ってあげたいとする気持ちからきたものです。
近親者といっても、どの範囲までを葬式に呼ぶ(臨終を知らせる)のかは、それぞれの事情や故人の遺言などでも変わってきます。「費用を抑えたいからこっそり葬式をする」というもの、密葬といえば密葬といえます。
また、本当にご出棺のみのお葬式も増えてきています。宗教者を呼ぶなら、その謝礼も考えなければなりません。
大事なのは、「どのように故人を送ってあげたいか」という、遺された人たちのお気持ちなのでしょう。
(例えば、密葬でも故人が好きだった花を豪華にたくさん飾ったケースもあります)わたくしども平成会館では、どのようなご相談でも迅速・丁寧に対処させていただいております。
- Q. 葬儀の後、初七日がいとなまれる場合のお供え料はどうするのか?
A. 初七日法要を葬儀・告別式当日に繰り上げて行なうことは、現在では、ほとんど一般化されています。(7割強くらい)よって、一連の流れで初七日法要をとらえがちとなり、火葬場から帰って執り行なう「還骨(かんこつ)」の法要(宗派によって違います)と混同されているのが実情です。
今では、「御仏前」「お供え料」をわざわざ当日の初七日法要にご用意されるご親族も少なくなりました。
ただ、個人的な意見として、ご遺族としては、その後のお食事や引出物の心配りもありますので、初七日の「御仏前」をお供えすることは、必要なことだと思います。現在では"ものすごく丁寧なこと"と受け取られるかもしれませんが、昔は当たり前のことでした。
- Q. 友人のお父様が亡くなり、1年が経ちました。そこで、お花を送ろうと思うのですが、どのようなお花がよろしいでしょうか?
また、一緒に送ろうと思っている手紙には、どのような内容がよろしいでしょうか? A. 生花店に「友人の法事に花を送りたい」と伝えれば、お店のほうで手配してくれます。
生花店には、ご注文されると、全国どこでもお花が贈れるシステムがあります。当然パンフレットなども充実していますので、目で確認して注文することができます。仏花(ぶつばな)アレンジや胡蝶蘭鉢など、ご予算に合わせてお選びいただくとよいでしょう。それとなく、ご友人のお父様が好きだったお花がなかったか聴いておくのもいいかもしれません。
手紙の件ですが、涙をさそうような表現はなるべく避け、相手をいたわる優しい文面を心がけたいものです。ただし、過度の励ましは禁物です。
また、いつもあなたのそばにいますよ、といった力になりたいと思う気持ちを伝えるのもいいかもしれません。(旅行なんか一緒にどうですか?)
(ex.お父さんはいつでも、あなたを優しく見つめ遠い空のどこかから、きっと守ってくれることでしょう)
- Q. 母が亡くなり、嫁いでいる私自身この先自分の家でも供養をしたいと思うのですが、骨収めに行った時に戴いたお札と写真を置いて見ましたが・・そう言うのは影膳と呼ぶのですか?
A. 影(陰)膳とは、「旅に出た人が食事に困らないようにと、留守の者がその人の分と仮定して供える食膳」であると理解しております。
葬儀のときや法事などで、影膳をお供えされるご遺族は多くみられます。
広義にはそのような意味合いもあろうかと思いますが、勉強不足ゆえ、ハッキリしたことは申し上げられません。すみません・・・。
- Q. 葬儀の際に、供花をいただいた親戚には、香典の他にお返しをしたほうがいいのですか。
葬儀の際には、即日お返しをしたのですが、その他に送ったほうがいいのでしょうか。 A. 供花に対しては、厳密に金額に直してお礼をされる方は少ないようですが、ご香典と合せて”それなり”に上乗せしてお返しをされるのが一般的です。
今回は、即日にお返しをされたのであれば、供花の分は、お礼状をお送りするか、忌明けの挨拶(礼状)と共に、ちょっとした品物のお礼でよろしいかと思います。- Q. お葬式は、送る人の心さえこもれば、形式にこだわることはないか?とも思いますが、自分が死んだ時は好きな花と好きな音楽とほんの少数の親族と友人に送られて旅立つ無宗教の、自由葬にして欲しいと密かに遺言のようなものを残しているのですが、貴社ではそのような葬儀はできますか?
A. 最近は、葬儀に対する考え方が代わってきたようです。従来のしきたりを離れて、自分らしい葬儀式にしたいと望む人が増えてきているようです。"自分の葬儀の生前予約"をされる方も着実に増加しています。核家族化が進み、自分の最後も自分が準備する時代になってきたといえるでしょう。
その具体例として
「好きな花と好きな音楽とほんの少数の親族と友人に送られて旅立つ無宗教の自由葬」
を望む方は、実は大勢いらっしゃって、実際に弊社でとりおこなった事例も多数あります。
弊社では、どのようなご希望にも全力でご奉仕させていただいております。葬送とは、本来自由であるべきだと私も思います。
しかしながら、ご留意いただきたいのは、
自分の考える死のデザインと、家族の死に出会った遺族の弔いとは常に一致するとは限りません。自分の死だけが全てではなく、遺された者にとっての死ということも当然存在します。
一人の死を巡って、周囲のそれぞれがそれぞれの仕方で死を体験しているのです。お葬式という儀礼は、社会的には「死者を死者として認める」ということであり、死を告知する意味に加えて、死者の尊厳を社会的に承認することを意味しています。
お葬式を営むことは、その死者が生きた人生への尊厳、共感を寄せ、かけがえのない一個の人格、いのちとして尊重して、その死を惜しむ、ことなのです。
無宗教葬の希望があるなら、家族などに伝え、理解を得ておく必要があるでしょう。
実現させるためには、遺族にもその希望をかなえようという強い気持ちを持ってもらうことが大切です。いざ葬儀というときに遺された親族の合意が得られず、やはり無宗教ではできなかったということもあるからです。
また、遺言(正式な証書によるもの)は、お葬式のやり方まで、言及は出来ますが、法的な効力はありません。ただし、ご自分の意思(遺志)を伝えるのには最適な方法です。
最近では、書店などに自分の意志を伝える「エンディングノート」が多数販売されています。
遺言ほど堅苦しくなく、ご自分の気持ちを家族に伝えることが出来る優れものです。是非参考になさってください。- Q. 海外旅行に行っているときに、上司のお母さんが亡くなられました。
その場合どういった事で気持ちをあらわすのが良いのでしょうか。
いくらか包んで、手紙と一緒に送る、などでよいのでしょうか? A. お気持ちを、どうしてもご葬儀までに伝えたい、ということであれば、お悔やみの電報をお贈りするか、お生花をお贈りする方法が考えられます。
ご予算やお支払いの方法、お届け先(葬儀場所・・・自宅?葬儀会館?お寺?)をよくご確認の上、ご注文されるとよいでしょう。
もし、間に合わなかったり、「そこまでは必要ないか・・・」ということであったなら、可能ならば、後日でも(出来るだけ早く)先様へお参りに行かれたほうが良いかと思います。
その場合、電話で一言、伺う旨を伝えておくことも大切です。仏式ならば、表書きは「御仏前」「御香典」どちらでも構いません。それが叶わず郵送する場合は、手紙を添えて現金書留でお送りしたほうがよいでしょう。
- Q. 納骨の時以来18年ぶりのお墓参りです。お墓を守っている義父の兄弟との接触事態も18年ぶりです。
主人の母方の祖母から、「お花代」として預かりました。私たち夫婦は、どのようにしたらよいのでしょうか? A. さて、お墓参りということですが、順序として、お墓を守っているご兄弟(おそらく本家の方)へのご挨拶が先になろうかと思います。
仏式ならば、ご本家には、間違いなくご仏檀がございますので、そちらへのお参りがまず最初になるかと思います。
(奉納ということですので、神式だったらごめんなさい。それでも、本家へのご挨拶が先です)お祖母さんからお花代として預かっているのであれば、生花店にて、アレンジ花(仏前用)と花束(お墓参り用)をご注文になり、持参されるとよいでしょう。
お父様のご兄弟に結婚のご報告やこれまでの疎遠だったことへのお詫び等をお話しするときに「実は、祖母からことづかって参りました」といって、お供えされてはいかがでしょう。また、金額が大きいですから、残り?は「御仏前」としてお供えされるのも一考です。(お祖母さんの名で)
菓子折りやご仏前を持参されることは大切なことですので、ご主人とよくご相談になり出来る範囲でお供え下さい。また、本家へのご挨拶の品も忘れてはならないでしょう。
お墓参りは、ご本家(?)の方の承諾を得てから、できればご一緒に行かれる方が良いかもしれません。
本来ですと、ご命日やお盆、お彼岸の季節に合せるとよい理由付けになります。